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Technical Hint
ノリタケスーパーポーセレンAAA 発売30周年特別連載 スーパーポーセレンAAA発売30周年によせて from Boston
gnathos dental studio 吉田 明彦

スーパーポーセレンAAA発売30周年記念を心からお喜び申し上げます。今も世界中で変わらず愛用されているAAAの普及に、微力ではありますが関われたことを光栄に思います。私がEX-3ポーセレン(スーパーポーセレンAAAの海外販売名称:以下AAA)を使うようになったのは、1996年の冬、ボストン市内の日本食レストランで学会のために日本から来られていた坂清子先生と偶然テーブルが隣になり、私の方から自己紹介をさせていただき、先生と知り合うことから始まります。先生といろいろなお話をさせていただきましたが、その時「あなた、どうしてノリタケのポーセレンを使わないの??」という話になりました。当時の私は1991年に渡米して以来、ドゥセラム、クリエーション、そしてビターオメガと使用するポーセレンを変え、表面性状にこだわる自分のスタイルに合うポーセレンを模索中でした。ノリタケのポーセレンは、当時アメリカでは入手は非常に困難でした。実際には渡米前に青嶋仁先生の2日間のインターナルステインのコースを受講した時に試しただけである旨をお伝えしたところ、「それでは日本からポーセレンを送るから試してみなさい」と言われ、早速フルキットを送ってくださいました。実際の臨床ケースに使う前に何本かのサンプルを焼かせていただき驚いたのですが、その表面性状の滑らかさ、そしていつも悩まされていた表面の小さな気泡がほとんどなかったのです。少し大げさな表現かもしれませんが、“まさに自分が探していたポーセレンに出会った”とその時思いました。それ以後、いろいろなシェードのポーセレンも追加され、どのレベルのテクニシャンでもあらゆる臨床の条件を満たすことができるようになったのではないでしょうか。AAAの臨床でのアドバンテージは、何と言っても口腔内での破折が他のポーセレンに比べて明らかに少ないということです。実際にデータも出ていますし、これは私の臨床経験からもはっきりと言えます。口腔内装着3〜4年後の破折というのは臨床ではよくあることです。いろいろな要因で起こることではありますが、それはどのポーセレンを使用していても避けることはできないでしょう。しかし、その確率が他のメーカーのポーセレンと比較して明らかに少ないというのは大きなメリットです。そして、私自身が最大の魅力だと思っている、その滑らかな表面性状と光沢が、口腔内での長期の使用でも失われないということも付け加えておきます。せっかく製作した補綴物が口腔内で安定していなければ、それはポーセレンを製作しているメーカーの責任ではなく、テクニシャン側の信用問題になってきてしまうのが常です。そういったことを気にせず、臨床の仕事ができるというのはストレスを溜めないためにも大切であると私は思います。坂先生に送っていただき使い始めてからすでに20年、浮気もせずAAA一筋です!!