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Breathe easier Go with the Flo!鼻腔洗浄器『フロー・サイナスケア®』口腔ケア指導ツール
大網株式会社 医療機器マーケティング

キーワード:口腔ケア指導の新しい形/医院スタッフの健康管理

■目 次

■はじめに

ひとは本来鼻で呼吸をするものですが、現在、5割以上のひとが口で呼吸をしていると言われています。歯科医院に来院される患者様にも口呼吸の方が多いのではないでしょうか。
口を開けていると、口腔内が乾燥し、唾液機能の働きが妨げられることは言うまでもありません(図12)。鼻閉を引き起こす感染症のリスクも高まります。しっかりと口を閉じて、鼻で呼吸することは、口腔環境を良くするためにとても重要です(図34)。
そこで、鼻腔洗浄器フロー・サイナスケア®を、口腔ケア指導ツールのひとつとしてご提案します。
フロー・サイナスケア®は、人の体に優しく、鼻腔に付着した雑菌や異物を洗い流すための鼻腔、副鼻腔洗浄キットです。柔らかなプラスチック製ボトルと、洗浄剤がセットになっており、医院での指導のもと、家庭で手軽にセルフ・ネイザルケアをすることができます。

  • 口呼吸イメージ
    図1 口呼吸イメージ。
  • 外気がダイレクトで体内に取り込まれるイメージ
    図2 外気がダイレクトで体内に取り込まれる。
  • 鼻呼吸イメージ
    図3 鼻呼吸イメージ。
  • 高機能な鼻の機能のイメージ
    図4 高機能な鼻の機能(加温・加湿・吸着・除去・嗅覚)が働く。
  • 鼻腔・副鼻腔イメージ
    図5 鼻腔・副鼻腔イメージ。

■鼻腔洗浄

鼻洗浄(鼻うがい)は鼻の中に水を流し雑菌等を除去することで、風邪やインフルエンザの予防、アレルギー性鼻炎の症状緩和が期待されます。世界三大伝統医学※のひとつ、インド古典医学のアーユルヴェーダでは、太古の昔からおこなわれてきました。
日本でもアナウンサー、声楽家など声を職業とされる方には昔から良く知られています。欧米をはじめ、世界で鼻洗浄の文化は広がりを見せています。

※世界三大伝統医学は、アーユルヴェーダ、中国医学、ユナニ医学を指します。

■商品について

フロー・サイナスケア®は自分で鼻がかめる4歳からお年寄りまで、ご家族皆様で手軽にお使いいただけます。柔らかいボトルを軽く押すだけで、ボトルから安定した量の洗浄液が鼻腔内を優しくしっかり流れるよう設計されています(図5)。
洗浄液を鼻で吸う必要はありません。「鼻で水を吸おう」と意識するのは怖いものです。ボトルを押すと、本人の意識に関係なく、洗浄液がスムースに鼻の中を流れます。とてもスッキリとし、痛みはありません(図67)。
フロー・サイナスケア®のボトル開口部は大きく作られています(図8)。洗浄がしやすく、ボトル内部の乾燥が早いので菌繁殖リスクを減らします。
洗浄剤は200mlのぬるま湯に溶かしたとき、生理的になるように細胞外液を模倣して開発されました。
元オーストラリア・ニュージーラン鼻科学会会長、フリンダース大学・耳鼻咽喉科・頭頸部外科Simon Carney教授による内視鏡下副鼻腔手術の術後臨床試験では、等張生理食塩水、高張生理食塩水と1~6週の結果を比較、フロー・サイナスケア®は、患者のSNOT 20scores(QOLスコア)、VASスコア(鼻づまり、頭痛、顔面痛、鼻汁等の鼻の症状)を、より迅速に有意に改善することが示されたとAmerican Journal of Rhinology and Allergyに発表されています(図910)。

  • 鼻トラブルの写真
    図6 口呼吸の原因になる鼻トラブル。
  • フロー・サイナスケア®を使用する写真
    図7 ボトルを押すだけで安定した量の洗浄液が流れる。
  • 広い開口部の写真
    図8 広い開口部。
  • Professor Simon Carneyの写真
    Professor Simon Carney
  • A double-blind randomized controlled trial of normal saline, lactated Ringer’s, and hypertonic saline nasal irrigation solution after endoscopic sinus surgery
    図10 A double-blind randomized controlled trial of normal saline, lactated Ringer’s, and hypertonic saline nasal irrigation solution after endoscopic sinus surgery (Am J Rhinol Allergy 28, 1 2014; doi: 10.2500/ajra.2014.28.4031

■口腔ケア指導ツールとして

フロー・サイナスケアの写真
溶けやすい細粒

口腔環境を悪くさせる口呼吸の原因は食生活、生活習慣、風邪、アレルギー性鼻炎、扁桃肥大など様々ですが、中でも風邪やアレルギー性鼻炎による鼻閉は日常的にどなたにでも起こりえることです。鼻呼吸障害が起きると、気流抵抗が鼻呼吸より少ない口呼吸に移行する可能性が高くなります。
鼻腔内を、ひと肌程度に温めたお湯で溶かしたフロー・サイナスケア®の洗浄液(200ml)で洗い流すことで、異物が洗い流され、鼻どおりが良くなることが期待されます。また、鼻づまりの原因である風邪・インフルエンザの菌を洗い流すことによる発症の予防、花粉やハウスダストなどを洗い流すことで鼻炎症状が緩和されると、鼻閉リスクを減らすことも期待されます。
鼻うがい経験のある歯科医師に「どのような患者様に鼻うがいを勧めたいですか」とリサーチしたのが図11です。来院される多くの患者様が当てはまるのではないでしょうか?
口呼吸がもたらす弊害は、口腔環境の悪化や咽頭リンパの乱れにより引き起こされる免疫異常など数多くあります。口蓋垂の裏側上部あたりに位置する上咽頭はひとの免疫をつかさどる重要な部位です。繊毛上皮細胞の間には多数のリンパ球が入り込んでおり(図12)、上咽頭そのものが免疫器官としての役割を担っています。病的炎症によりリンパ球などの免疫担当細胞が活性化されると、活性化されたリンパ球や単球に加え、これらの細胞が産生した炎症物質(サイトカイン)が血流に乗って全身を駆け巡り、遠くはなれた腎臓、関節、皮膚などに炎症を引き起こします。
日々の健康に重要な役割を担う上咽頭にセルフアプローチできるのがフロー・サイナスケア®です。
鼻うがいは「痛い」「私にはできない」と思われている方が多くいます。水が鼻の中に入ることで痛みを感じるメカニズムは科学的に解明されており、フロー・サイナスケア®は気持ちよく鼻洗浄をしていただけるよう、体液に近く、生理的に作られています。とてもスッキリとし、気分が晴れやかになる方が多くいます。

  • 歯科医院への聞き取り結果
    図11 歯科医院に聞き取りやFAX・メールなどでリサーチ。
  • 繊毛上皮細胞とリンパ球の写真
    図12 繊毛上皮細胞とリンパ球(出典元:認定NPO法人日本病巣疾患研究会)

■製造メーカー ENT Technologies社

マーク・ウェルフォード/マネージングディレクター

『デンタルマガジン』読者の皆様、はじめまして。ENT Technologies社代表のマーク・ウェルフォードです。フロー・サイナスケア®を日本の歯科の皆様にご提供できることをとても嬉しく思います。
弊社は世界の人々の鼻の健康を取り戻すことに取り組んでいます。鼻洗浄を習慣づけることが健康に役立つことを多くの皆様に知っていただきたいのです。私たちのもとには世界中の患者様から喜びの声が届きます。フロー・サイナスケア®が日本の患者様にも役立つことを心より願っております。日本の歯科マーケットの繁栄のために活動できることを心から楽しみにしています。

サム・バーバラット/医師・メディカルディレクター・共同経営者

フロー・サイナスケア®開発時の課題は細胞外液の組成に限りなく近く模倣することでした。すべての組織には複雑な生理学的代謝プロセスがあり、液体を用いて組織を洗浄する際、周囲の細胞外液の必須要素を洗い流さないことが重要となります。細胞の生理機能を刺激したり、防腐剤など悪影響を与える可能性のある化学物質を使用しないことも重要でした。
研究開発の末に開発したフロー・サイナスケア洗浄剤は、200mlの冷ました沸騰水で再構成すると、ブドウ糖を含む、非薬用の乳酸リンゲルに近い等張液になります。必須原料の塩とブドウ糖が、細胞を迅速に正常にもどしていると考えています。
洗浄液を鼻腔、副鼻腔に優しく流すことで、ほこり、花粉、刺激物、ペットのふけ、カビ、ハウスダストのダニ、汚染粒子などの異物を洗い流すのに役立ちます。これらはすべて、狭い鼻腔および副鼻腔の経路に炎症を引き起こし、上気道閉塞につながる可能性があります。
鼻づまりによる口呼吸の弊害に取り組んでいらっしゃる歯科の皆様に、フロー・サイナスケア®は、患者様を助けるのに役立つ優れた製品であることを確信しています。この製品の活用についてコメントやアドバイスはいつでも歓迎いたします。歯科医療従事者とその患者様の両方を支援することが私たちの使命です。

    • メルボルンの写真
    • メルボルンの写真
    • ENT Technologies社の写真
    ENT Technologies社が活動の拠点とするオーストラリア第二の都市、メルボルン。歴史的な建物や文化が残る街から世界へ商品を供給。
  • Mark Welford/Managing Directorの写真
    Mark Welford/Managing Director
  • Dr. Sam Barbalatte/Medical Directorの写真
    Dr. Sam Barbalatte/Medical Director
  • ENT Technologies Pty Ltd./Melborne Australiaの写真
    ENT Technologies Pty Ltd./Melborne Australia

■まとめ

自宅で簡単にセルフ・ネイザルケアできる商品ですが、いくつか気をつけていただくポイントがあります。ボトルを押す際はゆっくりと、鼻をかむ際は優しく、耳への圧力が高まらないようにします。洗浄液が耳の中へ流れると中耳炎のリスクを高めます。
添付文書を良く読み、用法、容量を正しく理解して使えば、安心してお使いいただける医療機器(一般医療機器クラスⅠ)です。
刺激の少ない、体に優しい、気持ちの良い鼻腔洗浄器を、患者様の口腔ケア指導ツールとして、また、医院スタッフ様の日々の健康管理ツールとして、ぜひご活用ください。

デンタルマガジン 175号 WINTER