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Interview
Er:YAGレーザーは、私にとって基本セットの一つのような感覚です。
京都市下京区 医療法人 泰歯会 四条烏丸歯科クリニック  勤務 尾野 誠 先生
[写真] 京都市下京区 医療法人 泰歯会 四条烏丸歯科クリニック 勤務 尾野 誠 先生

学生時代の私は、実は歯周治療について少し地味な印象を持っていました。しかし、現在私の勤務先の院長である宮本泰和先生が当時私の母校で特別講師をしておられ、その講義を受け歯周治療に対するイメージが一変しました。歯周組織再生療法をはじめ積極的に外科的介入を行うことで、今まで治らなかった症状が、まさに魔法のように治っていくケースを目の当たりにしたのです。その技術にとても感動して、その後「宮本院長のもとで腕を磨きたい」という一心で勉学に励み、念願かなって宮本先生のもとで勤務することができ現在に至っています。歯科医師として11年目を迎えましたが、まだまだ発展途上で、「とにかく今は歯周形成外科を一生懸命やりなさい」という宮本院長のアドバイスのもと、知識や技術の習得に励んでいます。
Er:YAGレーザーについては、私が入職した11年前にはすでに当院では導入されていて、ある意味「あって当たり前のツール」であり、私は今では「オペの基本セットの一つ」のような感覚を持っています。
例えば、デブライドメントの最後の詰めとなる最深部にアプローチする際、通常の手用インスツルメントなどではどうしても届きにくい場合でも、Er:YAGレーザーなら無理なくアクセスできますし、常時注水しながら処置を行うので血液で術野を妨げられることもありません。もちろんレーザーによる処置だけでなく他のツールと併用することでより高い効果が期待できることもありますが、私の臨床においてEr:YAGレーザーは欠かせないツールの一つになっています。
歯周外科の技術を磨くうえで、私はまず自分の中で“明確なコンセプトを決める”ということを信条にしています。私自身、これまで小手先だけのちょっとした手技を学ぶためにセミナーやハンズオンコースなどを受講したことがありましたが、テーマやコンセプトがそれぞれ微妙に違っていて、その手技を具体的にどこで活用すればいいのか、あるいはどういう患者さんに適用すればいいのかが分からず、最終的に目指すゴールにたどり着けないことが何度かありました。ですから、まずは一本筋の通ったコンセプトを決めて、一歩一歩確実にステップアップしながら学ぶことがとても大事で、それができれば大きく道を踏み外すことはないのではないかと感じています。

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デンタルマガジン 181号 SUMMER