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183号 WINTER 目次を見る

Interview

外科処置のハードルを下げながら低侵襲な治療を提供するスグレモノです。

静岡県浜松市 医療法人社団 銀輪会 長谷川歯科医院  院長 長谷川 慶

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[写真] 長谷川 慶 院長

[写真] 長谷川 慶 院長Er:YAGレーザーは当初インプラント周囲炎対応のために導入しましたが、実際に使用してみるとそれ以外の臨床にも幅広く応用できることが分かり、現在では様々な症例に活用しています。一般的にEr:YAGレーザーの用途として思い浮かぶのは、縁下歯石の除去や硬組織の蒸散などだと思います。ただ、当院の場合、抜歯窩の掻爬や肉芽除去といった外科処置時に使用することも多く、実際にEr:YAGレーザーを併用することで、治癒期間が短くなることや硬組織の回復量が従来よりも良好となる臨床実感を持っています。さらに、Er:YAGレーザーで縁下歯石の除去を行う場合、通常の歯周外科処置で必要な切開・剥離・縫合が不要となるため、患者さん側としては侵襲の抑制に、クリニック側としても器具を準備する手間や時間も省けるため、双方のメリットにもつながります。
さらに当院では、Er:YAGレーザーによる縁下歯石除去を必要とする際、あらかじめ患者さんに処置中の動画をお見せするようにしています。具体的には、レーザーによって多くの縁下歯石が取れていく過程や、メスを使った切開や剥離と同じような効果が得られている様子をお見せすることで、事前に処置の内容を理解していただきます。そのうえでEr:YAGレーザーによる歯周外科処置をお勧めすると、多くの患者さんは快く受け入れてくださいます。
処置は浸潤麻酔下にて行っていますが、チップもコンパクトで注水量や圧も強くないため、処置中に患者さんが痛みを訴えられることはほとんどなく、総じて患者さんへの負担は少ないと感じています。
歯周組織再生療法を含めた歯周外科処置は、術者の技量や経験に依存する部分も多いと思いますが、Er:YAGレーザーを用いた歯周外科処置は、それほど難しいテクニックが必要ではないため、処置へのハードルを下げることが可能となります。
さらには、今後高齢の患者さんが増えていく中で、術者側の問題だけでなく、患者さん側としてもできるだけ外科侵襲を抑えたいというニーズは増加していくでしょう。そうした際にEr:YAGレーザーという選択肢を持つことで、処置のハードルを下げながら患者さんに低侵襲の治療を提供できるということは、大きなアドバンテージになると考えています。

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